JMBCの必要性について

  • ・疾患を知るためには、正常(健常)と病態の違いを明確に定義する必要があります
  • ・創薬等の産業応用を進めるためには、疾患の原因解明や患者の層別化が重要です
  • ・従来、感染症以外の疾患では宿主を対象とし、疾患研究を進めてきましたが、共生している細菌叢が、疾患発症や脆弱性あるいは抵抗性に関連するという報告が相次いでいます
  • ・今後は宿主に加え、微生物叢も考慮に入れた疾患研究が必要となりますが、病態を規定するためには、正常(健常)状態を定義することが必須です
    ※血糖値の場合では、血糖の変動要因の理解が進んでいるとともに信頼できる測定値(HbA1c)があり、健康診断に用いられています
  • ・微生物叢の健常状態を定義することが、産業応用(創薬等)を大幅に促進します
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健常および疾患における微生物叢を知るためのコホート研究が必要です。
データベースを構築し、それを利用した産業化を目指すためには…

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産業界が一体となるコンソーシアムの組成が必須です。

競争領域と非競争領域

基本的に、各社、もしくは複数社が独自、もしくは共同研究を通じて創出した手技・データ・知見・創薬(ターゲットの同定、バイオマーカー、パイプラインの創出等)等に関する扱い方を示します。

競争領域:限定的なオープンリソースとするか、あるいは一定期間オープンリソースとしないもの
非競争領域:一定の基準を設けてオープンリソース、共有可能とするもの

産学連携スキームについて

アカデミアにとってのコンソーシアムの魅力

1. 産学間交流の場

  • ・アカデミアと企業のコラボレーション推進(創薬・診断薬シーズ、食品、化粧品、機器等の事業化・産業化)
  • ・人的交流による人材育成(インターンシップ等の受け入れ)

2. マイクロバイオーム研究へ企業からのファンディング

  • ・健常人データベースが整備されれば、個別の疾患に対する研究が促進され、病気のメカニズム解析が進捗し、
    医薬品、化粧品、食品等の産業利用への研究開発が加速し、マイクロバイオーム研究への出資が増えます。

3. 標準化活動

  • ・HMQCやISHMなどの、国際的な標準化プロジェクトと連携し、日本から国際社会に貢献すると共に、産業応用
    を見据えた各国データの互換性を図る。
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