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代表者メッセージ

代表理事 大川 滋紀

(京都大学イノベーションキャピタル株式会社 社外取締役)

マイクロバイオームの未来

日本マイクロバイオームコンソーシアム(JMBC)の代表理事を務めております大川でございます。

JMBCは2017年4月に設立され、今年で10年目を迎えます。その間、日本におけるマイクロバイオーム研究の基礎を固めるべく研究開発部会での活動方針の策定とその実行を進めて参りました。

これまでにマイクロバイオーム解析のための推奨プロトコルと健常人データベースの拡充やそれに基づく疾患治療に向けたプロジェクトチームの活動等において成果が出つつあります。

JMBCはLBPs(Live Biotherapeutic Products)やFMT(Fecal Microbiota Transplantation)製剤などのマイクロバイオーム医薬品の社会実装を推進する目的でチームを構成し、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業(腸内マイクロバイオーム制御による次世代創薬技術の開発)」プロジェクトに参加しております。

その関連で2025年10月にPMDAよりearly considerationとして「FMT製剤初期開発時の品質に関する留意事項」が発出され、当局からも開発に向けた道筋をつける活動が始まっており、継続して産学官連携を推進して参りたいと考えております。

マイクロバイオームに関しては日々well-beingと関連して様々な情報がメディアなどを通じて報道されている中で、疾患の治療に関してはFMTとLBPsに続く新たなモダリティーの開拓が切望されている状況です。

アカデミア、スタートアップや製薬企業などの積極的な参画により、今年が疾患の予防、治療に関する創薬エコシステム元年となることを願っています。